市田幸四郞
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基本情報
よみがな | いちだこうしろう |
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職業 | 印刷業者 |
生年 | 1885 |
没年 | 1927 |
出生地 | 兵庫県神戸市 |
経歴
明治18年1月15日兵庫県神戸市生れ。昭和2年3月9日歿。旧姓永見。八歳の折市田家の養子となる。養家は明治3年以来写真業を営み、市田写真館の名は全国的にも知られた名舗。40年神戸高等商業学校第一期生として卒業後印刷業に乗り出し、日本で最初にオフセット印刷機を輸入、H・B写真プロセスを導入して平版印刷の発達に功績を挙げた。
大正天皇の『御大禮記年寫眞帖』を編纂印刷し、大阪商船(横綱太刀山)、明治屋(キリンビール)、壽屋(赤玉ポートワイン)等広く知られたポスターを製作、殊に大正12年印刷の半裸モデルを使った壽屋ポスターの人気は高く、五万枚づつ三度増刷した程だったという。輪禍に遭い死去。なお冶金専攻の工学博士で切手蒐集家としても知られる市田左右一は長男。
『市田幸四郎小伝』は、日本オフセット印刷開拓使としても読める文献。因みに当時オフセットを日本で何と呼ぶか問題になった際、直訳(転写印刷)せず英語その儘で通すことを主張したのは市田であったという。
作品
- 御大禮記念寫眞帖 ( 編纂印刷 大正4年12月1日 日本電報通信社 ) → 「御大禮記念寫眞帖」をさがす
文獻
- 市田幸四郞小伝 ( 谷本正編著 昭和54年11月20日 開成印刷株式会社 ) → 「市田幸四郞小伝」をさがす